フィリピン

6月30日から3日間、マニラに出張してきました。



(写真のほとんどは移動のマイクロバスから撮ったものなので写りが悪いのはご容赦ください。)


■ 出発

中部国際空港セントレア)から出発。

中央、遠くに見えるのがフィリピン航空のA340です。



「出稼ぎ」にくるフィリピン女性への規制が厳しくなったとかで、かなりの空席がありました。(真偽のほどはわかりませんが)

楽でよかったのですが、これからときどき使うことになるかもしれないので廃便にならないといいのですけど・・・


■ 交通

鉄道がありますが、あまり発達していないようです。



バスも結構走っていました。



でも、かなり暑いのに窓をあけているのでエアコンはないみたいです。

タクシーもかなり多いのですが、「エアコンあり」なんて書いてあったりします。


自家用車を持っている人は少ないようで、庶民の主な足はJeepneyと呼ばれる、米軍から払い下げられたジープを改造した小さなバスのようです。



もちろんエアコンなんかありません。
これに人が目一杯乗っていました。
かなり暑そうです。

それにしても、ベンツやフェラーリのマークがつけられたりしていてかなり改造を楽しんでいるようです。
(いいのかなぁ・・・)


これが町中にワンサカいます。



自転車やバイクのタクシー?もかなり走っています。



交通道徳はかなり悪いです。

ちょっとでもスキがあれば、急な車線変更や割り込みをします。

そうすると、クラクションを鳴らすのでクラクションが常にあちこちから聞こえてきます。


こんな光景も。



トラックの走行中に後ろのドアのところに人が立つなんて、日本ではあり得ませんよね。


それから歩行者もかなりひどい。

車が来ていても平気で道路を横切ろうとします。



そのほか、複数車線の道を車がビュンビュン走る中に自転車が堂々と走っていたり、その車線の真ん中を走っているJeepneyから子供が飛び降り、すぐ後ろを走っているバスに惹かれそうになったり・・・

子供もへっちゃらだし、バスの運転手も普通に「パッパッ」とクラクションを鳴らすだけ。

見ているこっちの心臓が飛び出しそうでした。


フィリピンでは車を運転できそうにありません。

同行した中国に詳しい同僚は、シンセンよりは運転できそうだと言っていましたが・・・


■ ホテル

海外で泊まるホテルなので、現地のスタッフに一流のホテルを選んでもらいました。



空港からホテルに直行して驚いたのがセキュリティチェック。

マイクロバスがホテルに入るのにセキュリティチェックを受け、さらに玄関でもカバンの中などを開けてチェックされます。

スーツケースなどは警察犬みたいなワンちゃんにクンクンされます。


ところが、これはホテルだけの話ではなくて、ビルの入り口、モールの入り口などあちこちでセキュリティチェックを受けるんです。

といってもかなり簡単なチェックなので実際の効果を期待しているわけではなく、抑止力的な効果のほうが高そうです。

ただ、銃の携帯が許されているようなので、それは金属探知機を使用したチェックではひっかかると思われます。


部屋はなかなかいい感じです。



ツインである必要がないんですけど・・・(ホントですw)


電源コンセントは変換プラグを用意していったのですが、すべて日本(というよりはアメリカ)と同じプラグを使えるようになっていました。もちろん220Vなので100Vの製品には使えませんが。



LAN(一番左)も完備です。

ただし接続料が高い。

一日20USドルします。(フィリピンの通貨はフィリピン・ペソですが、なぜかこれだけUSドル払い)

日本のホテルだと無料ですし、アメリカでも10ドル以下だったと記憶しています。

アカウントはフロントに電話してユーザ名とパスワードを教えてもらいます。


■ マニラ市内

ダウンタウンはどこの都市でも同じように高層ビルが建ち並んでいます。



マクドナルドやスターバックスセブンイレブンなどはどこに行っても目に付きます。



NOKIAやSUN、IBMといった大きな会社はもちろん、KUMONもありました!
(見づらいですが、SUNの下の水色の看板がKUMONです。)



しかし、ダウンタウンをちょっと離れると今にもくずれそうなバラックの家が密集していたり・・・



格差を目の当たりにしてショックを受けました。


■ モール

連れて行ってもらったところはかなり大きなモールばかりでした。


特にここはアジアで最大、世界でも3番目に大きいモールなのだそうです。



地球を模したオブジェが目を惹きます。

まだまだまわりに空き地があったので、これからもどんどん大きくなっていくのかもしれません。


こちらはダウンタウンの中にあるモール。



一日目のディナーはここでいただきました。

それにしても大きすぎて、どれくらい大きいのか写真で表現できません。


次は新しくできたばかりのモールで、かなり裕福な層をターゲットとしたところなのだそうです。



二日目はここでディナーを。

ラプラプというタイに似た魚の姿揚げがおいしかった。



ところで、「フィリピン料理」ってどういうのなんでしょうね。

あまりにもいいところに連れて行ってもらったせいか、フィリピンらしい料理をいただくチャンスがありませんでした。(^^ゞ


■ 観光

マニラは観光都市じゃないんでしょうね。(← 何を期待していったのか・・・)

マニラには特に何もないような気がします。

やはりセブ島とかいかないと?


ただ、マニラ湾は世界三大夕日で知られているそうです。



それからフィリピンといえば、やはりバナナ。

街でバナナを売っていました。



お土産は帰りにマニラ空港でドライマンゴーを買っただけ。

それ以外名産品らしいものは何もありませんでした。orz


■ 大学

今回の出張の目的の一つは、優秀な人材を輩出する大学を見学することにありました。


フィリピンの東大と言われるフィリピン大学。

やはり大学のゲートには銃をもったガードマンが。



本当はどれだけ平和な国なんだろう・・・


フィリピン大学は自然の中にある(あまり手入れされていないw)という感じです。



しかも広い!

とてつもなく広い。

どこまで走ってもキャンパスの中です。



やはりここでもJeepneyが学生の足となっているようです。



日本政府や企業が支援しているIT関係のプログラムを見せていただきました。
ここでは日本語とIT関係のスキルを身につけることができます。



ちょうど日本語の授業が行われていました。



漢字の勉強も。



学生に「難しい?」と聞いたら、最初は「難しい」と言ったのですが、気を使ってか「簡単!」と照れながら元気に答えてくれました。


コンピュータやプログラミングの基礎のテキスト。
日本で作成されたものを英語翻訳して使っています。
(日本のテキストはあまりいいとは思えないのでちょっとかわいそうな気がしました。)



10週間でこれだけこなすと聞いてびっくり。
消化不良にならないのかな・・・


次はフィリピンの早稲田、慶応と言われるアテネオ・デ・マニラ。



ここもかなり広い・・・

お金持ちの子が通う学校なのでキャンパスはきれいに整備され、学生は自家用車(しかもかなり高級車)で通学しているようです。この大学ではJeepneyの影も形も見ませんでした。


フィリピン大学でもそうでしたが、座り込んで勉強していたり、話し込んでいる学生が多い。



日本の学生ももうちょっと勉強したほうがよさそうです。(← 自分の学生時代を振り返って反省しました。(^^ゞ)


女の子の背中に「NEXT LOVE」と書かれているカップル?を発見。



NEXT LOVEを探しているのでしょうか・・・


次にデ・ラ・サール大学。



ここは大学の前を通過しただけですが、私立のやはりいい大学なのだそうです。


■ フィリピン

フィリピンはスペイン、アメリカ、(残念ながら)日本と占領の歴史が長いため、国民性は従順ということです。(悲しくもありますが)

20代のフィリピン女性と話をしていてその話題になったのですが、日本が占領していたことをどう思うか聞いたところ、「それは過去のこと。未来は別でしょ。」とはっきり答えてくれました。

それから、日本で見聞きするフィリピンでの邦人がらみの事件は、日本人がわざわざフィリピンにきて保険金殺人などをしているもので、健全な日本人ビジネスマンが巻き込まれるようなことはないそうです。
(最近は日本も怖い事件が毎日のようにありますね・・・)

しかし、セキュリティチェックのことを考えると単純に安全とも言えません。


■ 帰国

帰りの飛行機もやはりフィリピン航空で機材はA320-200。



中央通路をはさんで3人がけが両側にある小さな飛行機でした。

それもガラガラ。

このままでは名古屋からの直行便がなくなってしまいそう・・・


とにかく何のトラブルもなく帰ってこられてよかった。


と思っていたら、帰国後、体調を崩しました。orz