2世帯計画中止

契約してからも毎週のように打合せを行った。

ゴールデンウィークもあったので、多いときは週3回のときも。


母は相変わらずだった。

間取りでは、母の意見を尊重しつつ、なんとかまとまるように妥協案を考えるのだが、その案を見せると前に言っていた意見とは違うことを言い出す始末。

結局どうやっても気に入らない感じだ。

ほとんど嫌がらせをしているとしか思えない。


何回もぶち切れた。


そのままではいつまで経っても決まらないので、母の大方の意見をもとにした(かなりこっちが妥協した)案で進めることにしてしまった。

母も十分に納得してはいないものの、渋々了解してくれた。というか、あまりに意見をころころと変えるので、さすがにこれ以上は了解せざるを得ない状況であった。


間取りがほぼ決まったのが4月中旬。


その後、設備やインテリアの打ち合わせが続き、5月31日に最終確認、6月10日に変更契約という予定も決まった。


最終プラン


ところが、この日(5月15日)細が「もうだめ」と泣きながら言い出した。

ここのところ、細は夜になるとずっと泣いていた。

母に我慢できなくなったのだ。

母は、間取りが決まったあとも言いたい放題を続け、顔を合わせる度に嫌そうな顔を見せていた。


私は、もうこれ以上は細も私も耐えられそうにないと思った。

細はあの母に13年耐えた。もう十分がんばってくれたよね。


私は営業のモッチーに「今後の進め方についてお話がしたい」と電話した。

約束の時間に展示場に向かい、モッチーにお願いした。


「大変申し訳ありませんが、今の計画をホールドしてください。」

(記2006年3月31日)